2019年7月21日の参議院選挙で「NHKをぶっ壊す!!」というスローガンで一躍時の人になったN H Kから国民を守る党がここに来て失速していますね。
Y O U T U B Eでの収益の停止により資金繰りが難しくなっていることや、今回の市議会議員選挙で三戦全敗という結果になりました。
特に、我孫子市議会議員の選挙は立花孝志党首が頻繁に応援演説に入るなど力を入れていた地域ですが落選したようです。
立花党首も我孫子は当選すると考えていたようで、ネットでの当選発表の動画配信では動揺を隠せない姿が映し出されています。
国会議員2名、地方議員32名を抱える決して小さくない政党だけに、今回の結果はN H Kから国民を守る党のパワーが無くなってきていると感じました。
炎上商法を繰り返すことで知名度を上げてきた立花孝志党首ですが、なぜこんなことになってしまったのか?
僕なりに考えた、「炎上商法をしてはいけない理由」を解説してみたいと思います。
立花孝志の炎上騒動まとめ
- N H Kの政見放送で過激発言
- マツコデラックスさんがN国党に投票した人を「気持ち悪い」と発言したことを受けて、放送中のラジオ局へ行く様子を配信する。その後訴訟すると発言する
- 国会議員を辞職して、参議院埼玉補選、海老名市長選へ出馬する。落選
- 丸山穂高議員とキャバクラに行った様子を配信する。「皆さん、税金で飲み会ありがとうございます!」とツイート。
細かいものを挙げれば他にもありますが、大きく話題になったのはこの4つですかね。
マツコデラックスさんの件や、国会議員を辞職するぐらいまでは面白がって取り上げられていましたが、参議院議員を辞職したあたりから風向きが変わってきたような気がします。
炎上のメリット
なぜ、Y O U T U B EやTwitterで発信をしている人の中には、炎上を意図的に引き起こそうとする人がいるのでしょうか?
「悪名は無名に勝る」という言葉があります。
人から興味を持たれないよりは、悪いことをしてでも人に知られた方がメリットがあるというのは昔から言われていたことです。
なぜかというと、世の中には多種多様な価値観を持った人がいるからですね。
日本人の90%に嫌われたとしても、まだ10%は自分のことに興味を持ってくれる人がいます。
その10%にアピールすることが目的なんですね。
例を挙げます。
炎上を起こしたことにより新しく1000人に名前を知られるようになりました。
そのうちの900人に嫌われていたとしても、100人は自分のことに興味を持ってもらうことができます。
中にはファンになってくれる人もいるかもしれません。
コツコツとコミュニケーションをとりながら、100人に自分のことを知ってもらおうと思うとかなり大変ではないでしょうか?
ファンを増やす方法として炎上を起こすというのは、ある意味でお手軽な手法なのです。
炎上のデメリット
じゃあ、「炎上商法をすれば、簡単に知名度をあげられるんだからやった方が得なのでは?」
そう考える人もいるでしょう。
しかし、僕は炎上商法はデメリットも大きいギャンブル的な手法だと思っています。
炎上商法のデメリットは知名度の上昇の代償として、好感度を下げるということになります。
僕たちは他人に対して好感度のレベルみたいなのがあるんですね。
- 好感度LV.10 めっちゃ好き
- 好感度LV.5 普通
- 好感度LV.1 めっちゃ嫌い
というような感じです。
この好感度レベルが下がると、人はその人と関わりたくなくなります。
炎上商法では知名度の上昇でファンの量を増やすことができますが、
その代償として、ファンの質を下げることになります。
立花孝志党首は、参議院選挙のN 国ブームにより、知名度が爆発的に上昇しました。
それにより、N H Kのことをよく思っていない、好感度LV.5(普通)の人を増やすことに成功しました。
しかし、その後炎上を繰り返しても、参議院選挙の時のように知名度が上昇しなくなります。
代償として、支持者の好感度LV5(普通)→好感度LV.1(嫌い)に落とすことになってしまったのです。
知名度が伸び悩んでしまったことにより、デメリットが顕著になってきたわけですね。
知名度には限界があります。
そこに達してしまったら、あとは落ちていくしかないのが炎上商法です。
N 国党を擁護する人はどういう目的なのか?
立花孝志党首が参議院選挙に当選してから、積極的に立花孝志の手法について称賛する人がいました。
N国党を支持する人には2パターンいたと考えています。
- 政治に関心があり、N H Kのことをよく思っていない人たち
- 政治に興味はないが、立花孝志に興味を持った人たち
彼らの目的は何だったのでしょうか?
政治に関心のあった層は、利害が一致した
N H Kの報道姿勢に対してよく思っておらず、N H Kの体質に対しても疑問を持っているために、「N H Kをぶっ壊す!!」ということに共感したんですね。
敵の敵は味方ということです。
立花孝志自身に興味はないが、N H Kを壊してくれるならと支持していたように感じます。
しかし、この層は政治に関して真剣に考えているので、政治家として無責任な行動を繰り返したことで、離れていったようです。
政治に関心のない層は、立花孝志の手法に関して取り上げた
立花孝志は参議院選挙では結果を残したわけなので、「彼のやり方は正しい」と言ってしまえば、それなりにいいことを言っているように聞こえます。
勝てば官軍ですね。
トレンドになっている話題を取り上げて、動画の再生数を稼いだり、人から興味を引いたりしたいということではないでしょうか?
話題になるネタを取り上げることで、取り上げた側にもメリットがあります。
ただ、この層は話題になっていたり、実績を上げ続けていたりする間は取り上げるメリットがあります。
しかし、実績が無くなってしまった段階で取り上げるメリットがなくなってしまいます。
資金繰りが難しくなったことや選挙での落選が続いている現在では、あまり取り上げるメリットがなくなってきたように感じます。
メンタリストDaigoさんはN国関連の動画を削除
堀江貴文さんも立花孝志のことを取り上げなくなりましたね。
炎上をすると最後には何が残る?
さて、炎上を繰り返した人は最終的にどうなるでしょうか?
知名度はあるが、人からめちゃくちゃ嫌われているという状態です。
また、先ほど説明したように、知名度が上がった時に取り上げる人は「利害が一致している」か「実績を残している間は相手にしてくれる」人たちです。
利害関係ではカバーできないほど下がってしまったり、実績が残せなくなってしまったら、周りからは人がはなれていくだけです。
知名度の上昇もすでに限界に来ているのではないでしょうか?
そうなれば、残るのは下がってしまった好感度だけになります。
知名度がある分、一部支持してくれる人間は確かにいるのかもしれませんが、下がってしまった好感度を復活させるのは困難ではないかと思います。
知名度が少ない間は、炎上で話題になることは大切ですが、同時に好感度は下がっているということは忘れないようにしましょう。
いつか知名度の上昇は限界を迎えます。
そこを迎えてしまうと、落ちていく運命が待っています。
炎上商法まとめ
- 炎上商法をすると知名度が上がる
- 炎上商法をすると好感度が下がる
- 炎上商法を擁護する人の一部は「利害が一致」しているから
- 炎上商法を擁護する人の一部は「話題の人を取り上げることで自分が得する」から
- 炎上商法で知名度が落ち目になると、擁護する人のメリットがなくなる
- 残るのは下がってしまった好感度だけ
僕が炎上商法について思ったことはこんなところですね。
今後、N国が大躍進を遂げてしまうと、僕の逆神っぷりを露呈してしまうことになるのですが、多分大丈夫だろう(笑
炎上商法をやっても魅力があって一部のファンの心理をガッチリと掴んでいる人もいるので、炎上商法自体を否定するつもりはありません。
しかし、あなたの知名度や実績を利用するために近づく人もたくさんいるということは忘れないようにしたいですね。
ご利用は計画的に!!
追記:みずにゃんさんと分析がかぶっていた件(笑
最近、N国批判を繰り返しているみずにゃんさんの動画を見ていたら、分析内容がわりと似てしまったので紹介しておきます。
似てますが、パクってません(笑
- NHK問題に関心のある層は節操のなさに離れてしまった
- 手法について絶賛していた層は実績を残せなくなって離れた
- めっちゃ嫌われてる
こちらの動画では、NHKから国民を守る党の分析を行っているようですので紹介しておきます。